Archive for the ‘婚姻費用’ Category

子供が私立学校に通う場合には,婚姻費用が上乗せされる?

2015-07-24

名古屋市昭和区の離婚事件

名古屋市在住のZさんは,名古屋市昭和区で夫と生活していましたが,現在,夫と別居に至っています。

Zさんは,夫に対して,婚姻費用を請求しようと思いました。

Zさんは,子が私立中学に通っているので,その分,婚姻費用を上乗せしたいと考えています。

Zさんは,このような場合に,婚姻費用を上乗せできるのか確かめるため,弁護士事務所の無料法律相談に行きました。

 

婚姻費用の上乗せが認められる可能性があります。

婚姻費用を算定する際に用いられることが多い算定表は,公立中学校,公立高校に関する学校教育費を指数として考慮していますので,子が私立学校に通う場合のことを考慮されていません。

したがって,子が私立学校に通っている場合には,通常算定される婚姻費用に,上乗せされる可能性があります。

 

どのような場合に婚姻費用が上乗せされるの?

私立学校に通っている分が上乗せされるか否かは,婚姻費用を支払う配偶者が私立学校に通うことに同意していたか,夫婦の学歴,職業,収入等生活状況などによって判断されます。

一般的には,婚姻費用を負担する配偶者が,私立学校に通うことに承諾していたか否かが,判断要素として重視されているようです。

離婚の際に,婚姻費用を請求することはできるの?

2015-04-10

名古屋市千種区の離婚事件

名古屋市在住のOさんは,名古屋市千種区で妻と生活していましたが,数年前から別居しており,現在,離婚協議を進めています。

Oさんは,夫から,別居期間中,婚姻費用の支払いを受けてきませんでした。

Oさんは,夫に対して,離婚訴訟を提起する際に,附帯請求として婚姻費用の支払いを求めようとしたところ,離婚と同時に婚姻費用の請求はできない旨説明を受けました。

Oさんは,かかる説明に納得できなかったため,弁護士事務所の無料相談に行きました。

 

離婚訴訟と婚姻費用分担請求

婚姻費用の請求は,離婚訴訟に附帯することはできません。

これは,婚姻費用の支払義務は,離婚前に解決が図られるべき問題ですから,離婚と同時に審判を求めることができないことが理由です。

 

未払婚姻費用を財産分与で取得できる可能性があります。

財産分与の額及び方法を定める際には,当事者双方の一切の事情を考慮されることになります。

そして,婚姻係属中における過去の婚姻費用の分担の態様は,当事者双方の一切の事情の一つと考えられます。

したがって,婚姻費用が支払われてこなかった事情は,財産分与の額及び方法を定める際に考慮される一事情となりえます。

この点については,最高裁判所の判例のなかにも,当事者の一方が過当に負担した婚姻費用の清算のための給付をも含めて財産分与の額及び方法を定めることができるとして,別居後7年余の未払婚姻費用を考慮して妻から夫への財産分与額を定めたものがあります。

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